U.S.CPA(米国公認会計士) AUD攻略法

[全体戦略]

AUDはいかに「監査」の目的・流れを理解するかがポイントになります。多くの方にとって、「監査」は初めて触れるものになると思います。なので、「監査というものが何をするものなのか」という肌感を早く体得するためにも、まずは個別の単元を深掘りするよりも、どんどん学習を進めていき、「監査」の全体像を把握すること、その後個別の単元に戻ってきて細かい監査用語や監査手法を覚えていくのが、おすすめの戦略です。

[使用した教材]

アビタス提供のテキスト・MC/TBS問題集・直前対策講座・AIECPA Released Questions・AICPA Sample Test (これはどの科目も変わりません)

[勉強の流れ]

AUD 講義受講→AUD MC問題1周目→(FAR受験のため勉強中断)→AUD講義再受講→AUD MC問題2周目・3周目→ AUD TBS問題1周目 → 模擬試験受験(78点下記) → AICPA Released Questions/Sample test実施 → AUD MC問題4周目 →TBS問題2周目 → 本試験受験 (82点)

[学習期間]

6ヶ月(2019年1月~2019年3月/2019年9月~2019年12月) 平日:2~3時間、休日:10~12時間 (含むGW休暇)

[詳細]

・監査の全体像を意識した上で、「自分が会計士ならば、ここで何をしなければいけないのか」を意識し、「会計士マインド」の醸成を目指す。

AUDは他のFAR・BEC・REGと違い、科目全体で一つの「監査」という科目を構成します。気持ち悪いかもしれませんが、各単元の深追いはせずに、どんどん次の単元に学習を進めてください。私は、1周目の講義を受けているときに各単元でわからないところを都度都度調べていたのですが、どうしても腹落ちせずかなり苦労しました。しかし、違う単元を受けているときに、以前腹落ちしなかった内容と結びつくことで相互の理解が進むということが多々起きました。AUDは後半になればなるほど、それまでバラバラに思えた各単元の内容が急に繋がりだして、加速度的に理解が進みます。その上で、「自分が会計士ならば、ここで何をしなければいけないのか?」と常に問いかけながら、学習を進めてください。監査は非常に論理だった科目です。ですので、やることなすことも、突拍子なことは入ってきません。学習を進めると、自分の中で「会計士マインド」のようなものが醸成され出して、問題を解いていても、「あ、なんかこれ違うな」と感覚で解いていけるようになります。

・監査(関連)用語をとにかく覚えること。

私は、TOEIC900点オーバーですが、AUDの学習中はDefalcation(着服)・Vouch(照合する)等の知らない英単語のオンパレードでした。また、Reasonable Assurance/Disclaimer of Opinion/Risk of Material Misstatement等の監査独特の言い回しの英語表現も数多く登場します。地味ですが、これらの単語はひたすら覚えるしかありません。私も、大学受験以来、単語帳を作成して、日々暗記していました。AUDは計算問題が一切出てこず、100%英文読解です。知らない用語が出てくると、回答する上で致命傷になります。地味ですが、頑張って用語を覚えましょう。逆にいうと、用語を覚えるとかなり読解が楽になります。(USCPAの試験では、大学受験のようなどこから訳せばいいかわからないような難解な英文は出題されないため)