しゃぶしゃぶ KINTAN 代官山本店 ランチ訪問

しゃぶしゃぶ KINTAN 代官山本店のランチ訪問記です。特に、以下の人にハマるランチです。

[オススメの方]

・野菜不足を感じている

・恵比寿・中目黒・代官山でのデート中のランチ

 

食べログでは、3.53と中々の高評価。

tabelog.com

恵比寿駅から中目黒方面に徒歩10分で、同じKINTAN系列の焼肉屋の2階にあります。

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注文したのはこちら。KINTANしゃぶしゃぶセット 1,480円。ご飯は、白米と十五穀米が選べて、おかわり自由。、

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野菜いっぱいです。野菜はおかわり自由なのですが、食べ切ったところでお腹がいっぱいになり、おかわりできず。

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牛タン、豚バラ、ロースのセット。臭みもなく、柔らかくて美味しい。

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日替わりの小鉢。出されたのは、メンマと牛すじのピリ辛煮込み。メインでもおかしくないくらいの完成度でおかわりしちゃいました。

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食後のデザートのプリン。丁度良い大きさと控えめな甘さで口直しにピッタリ。

 

ランチで1,480円は高いかなと思いましたが、ボリュームとクオリティを考えると納得のお値段です。店内もオシャレで、店員さんのサービスも良いです。

 

12時には店内満員で列が出来ていたので、訪問される際は11時45分までか食べログで予約されることをおすすめします。

U.S.CPA(米国公認会計士) BEC攻略法

BECに最短で合格するために、私が受験して気づいた点をご紹介します。

最初に申しますと、4科目中ダントツで苦戦したのがBECです。本試験の合格点もBECは76点でギリギリです、、、(他は、FAR:91, AUD:82, REG:92で割と余裕を持って合格) 苦戦の理由は、学習範囲の広さとWCの存在です。他の科目はFARなら「財務会計」、AUDなら「監査」、REGなら「商法・税法」と1つないし2つの学問を深く掘り下げて学習していきます。そのため、最初はわからなくても頑張って勉強していけば、「財務会計とはなんぞや?」「税法とはなんぞや?」という学問としての考え方が徐々に身についてきて、加速度的に理解が深まっていきます。むしろ、後の方にやる分野を学習することで以前勉強していた分野の理解が深まるということが起きます。しかし、BEC管理会計ファイナンス、経済学、IT、コーポレートガバナンス、内部統制と全然違う6つの学問が出題範囲になります。当然、ITを勉強しても管理会計の理解が深まるわけではないので、センター試験のように同時並行で勉強する必要があります。これが辛いです。もう一つの、WCは3つの英作文が求めらます。WCでは例えば「あなたはxxx会社の財務コンサルティングを行なっています。この会社にデュポンモデルを導入するにことになったため、デュポンモデルの説明と効果を説明しなさい」というような設問が出ます。これを英語で説明するわけです。1問15分とかで。MC問題だけであれば、正直「デュポンモデルって当期純利益率×総資本回転率×財務レバレッジだっけ?」くらいの理解で4択なので消去法使えば解けなくもないです。ただ、この理解ではWCでは全く通用しません。WCを攻略するためには、各学習内容の深い理解が必要なのですが、BECは上記で説明したように、構成が広く浅く勉強することを求める体系になっています。ここの矛盾をどう突破するかが肝になります。

[全体戦略]

出題範囲の、管理会計ファイナンス、経済学、IT、コーポレートガバナンス、内部統制について苦手分野を作らないことです。管理会計/ファイナンスは計算寄り、IT/コーポレートガバナンス/内部統制は暗記寄り、経済学は計算と暗記のバランス、と特性が異なるのがさらに厄介ですが、得意な領域から攻めていきましょう。そして、残念ながらBECに関しては、アビタスの教材のクオリティ・授業のレベルは高くありません。BECの分野はビジネス色が強く、会計士の得意フィールドではないため仕方ないのですが、講義もテキストを読んでるだけで、気の利いた説明等はしてくれません。そのため、どうしても内容が入ってこない科目があれば、関連のビジネス書を何か1冊買って知識を補うことをお勧めいたます。私は、ファイナンスと経済学の「基礎からわかる〜」みたいな本を読みました。少し寄り道しますが、WC対策としても根本的な理解を深めておくことは間違いなくプラスになります。そして、MC/TBSが間違わなくなってきたら、WC対策に移行してください。これは、書いて書いて書きまくるしかありません。特に普段英文Writingをされない方の場合は、英文Writingの型を体に染み付ける必要があります。普段から慣れていないと、試験後半の時間が迫ってくるプレッシャーの中では絶対に言葉が出てきません。アビタスから、Written Communication問題集というものが貰えてその中に予想設問例が書いてますので、辛いですが一つ一つの設問例で回答案を作れる程度にWritingの型と知識を深めるようにしてください。

[使用した教材]

アビタス提供のテキスト・MC/TBS問題集・直前対策講座・AIECPA Released Questions・AICPA Sample Test (これはどの科目も変わりません)+ファイナンスと経済の基礎本

[勉強の流れ]

BEC 講義受講→MC問題1周回→BEC講義再受講 → MC問題2周回 → TBS問題2周回 → WC対策→模擬試験受験(75点) → AICPA Released Questions/Sample test実施 → WC対策 → 本試験受験 (76点)

[学習期間]

6ヶ月(2018年10月~2020年12月/2019年12月~2020年2月) 平日:2~3時間、休日:10~12時間 

*仕事が忙しくなり、一度学習を中断したため、ちょっと非効率な勉強となりました。

 

恐らく私の合格点が低いのはWC対策が甘かったからです。上で偉そうなこと書いてますが、私は仕事でも英文Writingの機会があるから「ま、その場でなんとなく書けるだろ」と甘く見ていて理解が全然足りておらず、本試験では手も足も出ず、最初と最後だけそれっぽい英文書いて、中身はほぼなしで提出しました、、、なので、全体15点配点のうち2~3点しか取れていないと思われます。逆にいうと、MC/TBSはかなりの高得点だったかと思われます。お金と時間に余裕のある方は、お勧めはしないですが、MC/TBS仕上げた段階でWCは捨てる覚悟で一度受験してみるというのもありかもしれません。

クラウドストレージサービスのプライバシーを比較してみた

手元のiPhoneのストレージ容量がいっぱいになってきたので、クラウドストレージを契約しようと思ったのですが、気になったのが各社のプライバシーポリシー。クラウドって要は他人の敷地の空きスペースを間借りして自分の所有物を置かせてもらう仕組みなので、知らない内に覗かれてましたみたいなことが起きる可能性があります。

ということで、iCloud/Google Drive/DropBox/One Driveのプライバシーに関する各社のポリシーを確認するために利用規約を調べてみました。

1. iCloud

iPhoneとOSレベルで統合されており、他のApple製品とのシームレスな連携が魅力的なiCloud利用規約(Legal - iCloud - Apple)の中でデータの検閲に関するところを探してみると以下の一文を発見。

C. コンテンツの削除

お客様は、他者から提供されたコンテンツについてAppleが何ら責任を負わず、そのコンテンツを選別するいかなる義務も負わないことを認めます。ただし、Appleは、常にコンテンツの適切性および本規約の遵守性を判断する権利を留保するとともに、当該コンテンツが本規約に違反し、その他好ましくないと認められるときは、いつでも、予告なく、独自の裁量により、そのコンテンツを選別、移動、拒絶、修正および/または削除することができます。

う〜ん、いつでもデータを閲覧して、削除等できる権利をAppleが持ってると明記してますね。。。

2. Goodle Drive

無料で15GBと大容量で、他のGoogleサービスとの連携の良さが魅力なGoogle Drive利用規約(Google ドライブ利用規約)の中でデータの検閲に関するところを探してみると以下の一文を発見。

2. プログラム ポリシー

Google は、コンテンツが違法か否か、または Googleプログラム ポリシーに違反しているか否かを判断するために、コンテンツを審査することができます。さらに、Google は、Google のポリシーまたは法律に違反していると合理的に判断したコンテンツを削除したり、その表示を拒否したりできます。ただし、これは Google がコンテンツを審査していることを必ずしも意味するものではありません。Google によるコンテンツの審査が行われていることを前提としないでください。

う〜ん、こちらもいつでもデータを閲覧して、削除等できる権利をGoogleが持ってると明記してますね。。。 

3. Dropbox

クラウドストレージの草分け的存在。利用規約(Dropbox - 利用規約)の中でデータの検閲に関するところを探してみると以下の一文を発見。

 

お客様の責任

お客様は、本サービスのご利用にあたり利用目的に関する制限(AUP)を順守するものとします。本サービスに保存されているコンテンツは、他者の知的所有権により保護されている場合があります。お客様自身が所有権を有していない場合は、他者のコンテンツをコピー、アップロード、ダウンロードまたは共有しないでください。

利用目的に関する制限(AUP)および本規約への順守を確認するため、Dropbox はお客様のアクティビティおよびコンテンツを調査する権限を有します。本サービスをご利用いただくユーザーが投稿、共有するコンテンツの責任を Dropbox が負うことは一切ありません。

 う〜ん、こちらもいつでもデータを閲覧して、削除等できる権利をDropboxが持ってると明記してますね。。。 

4. OneDrive

Windows PCとの相性が良いOneDrive。利用規約(default page)の中でデータの検閲に関するところを探してみると以下の一文を発見。

 1. お客様のプライバシー  マイクロソフトは、お客様のプライバシーを重視しています。Microsoft のプライバシーに関する声明(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=521839) (以下「プライバシーに関する声明」といいます) をお読みください。マイクロソフトがお客様およびお客様のデバイスから収集するデータの種類 (以下「本データ」といいます)、お客様の本データの使用方法、ならびにマイクロソフトがお客様の本データを処理しなければならない法的根拠について規定しています。プライバシーに関する声明では、マイクロソフトによるお客様のコンテンツの使用方法についても規定しています。お客様のコンテンツとは、お客様と他のユーザーとのやり取り、お客様が本サービスを通じてマイクロソフトに送信する投稿、ならびにお客様が本サービスを通じてアップロード、保存、放送、または共有するお客様のファイル、写真、文書、音声、デジタル作品、ライブストリーム、およびビデオを意味します (以下「お客様のコンテンツ」といいます)。同意に基づいて処理が行われる場合、および法令によって認められる範囲において、お客様は、本サービスを使用することにより、または本規約に同意することにより、マイクロソフトがプライバシーに関する声明の規定に従ってお客様のコンテンツおよび本データを収集、使用、および開示することを承諾したものとします。マイクロソフトは、プライバシーに関する声明に規定されているとおり、別途通知を行ってお客様の承諾を求める場合があります。

Microsoftがデータを収集することを明示してますね。そして、利用規約の中にもっと気になる文言を発見。

 

  • b. お客様は、マイクロソフトに対し、本サービスをお客様および他のユーザーに提供するため、お客様および本サービスを保護するため、ならびにマイクロソフトの製品およびサービスを改善するために必要な範囲で、お客様のコンテンツを使用する (たとえば、本サービス上のお客様のコンテンツを複製する、保持する、送信する、再フォーマットする、表示する、コミュニケーション ツールを介して頒布するなど) ための世界全域における知的財産のライセンスを無償で許諾するものとします。お客様が、オンラインで広範に制限なく利用できる本サービスの領域にお客様のコンテンツを公開する場合、お客様のコンテンツは本サービスを宣伝するためのデモまたはマテリアルに表示されることがあります。本サービスには、広告収入によって支えられている部分があります。マイクロソフトによる広告のパーソナライズは、http://choice.live.com で制御することができます。マイクロソフトでは、電子メール、チャット、ビデオ通話、もしくはボイス メールでのお客様の発言、またはお客様の文書、写真その他の個人ファイルを、お客様に対する広告のターゲッティングに使用することはありません。マイクロソフトの広告方針は、プライバシーに関する声明に規定するとおりとします。

 OneDriveに登録したファイルを世界中で使用する許可をMicrosoftに与えると書かれています。さらっと書かれていますが、OneDriveに保存した写真が勝手に使われてしまう恐れがあります。

今回調べた4つのサービスは、全てサービス提供元の検閲があることが判明しました。これは、利用規約なので無料プランでも有料プランでも適用されるので注意が必要です。どのサービスも無料で数GB使用できますが、タダより怖いものはないということでしょうか。

海外営業目指して新卒でメーカーに就職するのはやめたほうが良いよ

「グローバルで働きたいです!」

「世界に日本の技術を広めたいんです!」

「駐在員になると給料高くなるんですよね?」

なのでメーカーで海外営業やりたいです!という学生さん結構多いのではないでしょうか。私も、よく社員訪問を受けるのですが、みなさん目をキラキラさせながら質問してくれます。当方は、日系大手メーカーで4年間海外営業をしてました。その経験から回答させていただくと、海外営業目指して新卒でメーカーに就職するのはやめたほうがよいです。

なぜなら、仕事が面白い・面白くないは置いておいて、そもそも海外営業へ配属されることがほとんどないからです。面接で海外への熱い想いを語って、面接官から期待の言葉とともに内定をもらっても、残念ながら95%以上の確率で日本国内市場担当の配属となります。以下3つの理由で、海外営業のポジション数が少なく、新人に割り当てられにくいからです。

1. 日本国内市場要因として人が必要なため

グローバル化だ・海外進出だ・国内市場の縮小だ、と言ってもほとんどの日系メーカーの主戦場はまだまだ日本国内市場です。国内市場と海外市場を比較した場合、国内市場の売上のほうが大きいです。売上が大きいということは、組織も大きいです。組織が大きいということは、その分、人が必要になります。なので、国内チームに多くの人数が配属されることになります。そもそも、物理的に海外営業のポジション数が少ないので、配属率が低くなります。

 

2. 海外営業が必要になってもまずは国内営業の先輩が異動する

いやいや志望している会社の人事から「海外事業を積極的に拡大していて、海外営業も足りず人をどんどん増やしている」と聞いた!という方もおられると思います。ただ、この場合でも新人を配属させるという場合は少ないです。基本的にメーカーの海外ビジネスは進出国に現地法人なり代理店を設けて、そこに日々のオペレーションを回してもらうようにしています。なので、どこかの国に初めて進出してオペレーションを立ち上げるタイミングでは、オペレーション・スキルの移植、また現地従業員の監督係として、日本の海外営業が必要になります。そして、積極的に新規海外進出する場合、確かに海外営業が必要になるのですが、基本的に社内の国内営業やっていた人が異動します。新人が割り当てられるわけではありません。理由は2つ。1つ目は、現地に社内のオペレーション・スキルを移植、監督係となるというミッション上、既にオペレーション・スキルを習熟し、社内で顔がきく人間でないとミッションをこなせない為。2つ目は、社内政治要素ですが、社内で海外営業への順番待ちしている先輩がたくさんいる為。上でも書きましたが、海外営業のポジション数は少なく、かつ日系企業は人がやめないため、なかなか海外営業のポジションは空きません。なので、現在国内営業されている先輩たちは海外営業への異動を希望しても、上司から「もう少し経験してから」と言ってお茶を濁され続けて、渋々順番待ちしています。そんな中で、新人がバンバン配属されてしまったら、その先輩方から暴動が起きてしまいます。社内の秩序を守るためにも、新人を人気ポジションの海外営業に配属させるわけにはいかず、順番待ちで先頭にいる社員を異動させる必要があります。

3. 海外営業がいらない仕組みが既に出来上がっているから

国内市場より海外市場からの売上が大きい会社だったら、人が必要なのでは?と思われる方もいると思います。残念ながら、この場合が一番海外営業がいりません。現地でのビジネスが立ち上がってくると、現地の人でオペレーションが回るようにしていきます。その過程で、日本人は高コストなので撤退していき、日本からサポートする役目に回ります。海外市場からの安定した売上があるということは、それだけ、現地だけで完結する強固なオペレーション(現地法人とそれをサポートする日本の体制)が既に確立しています。市場が伸びているから営業員が必要となっても、それは現地でお客さんと接する現地営業員であり、それを後方支援する日本の海外営業ではありません。日本の海外営業は既に半間接部門になっているので、増員するとコスト増です。そのため、既存の海外営業員も削減の対象になるので、まして新人はいりません。蛇足ですが、万が一この状態の会社の海外営業になれるとしてもおすすめしません。オペレーションが確立しているため、決まり決まった作業を淡々とこなす経験しかできないからです。楽は楽なのですが、裁量などは全くないため、ダイナミックな経験は積めません。そして、往々にして日本本社より現地法人の力が強くなっているので、せっかく本社にいるのに現地のパシリにされてしまいます。

ここら辺の内情を企業の人事は絶対に話してくれません。人事は往々にして使いこなせるかは一旦置いておいて、最大限優秀な人を採用したがります。ちなみに、英語力というのは昨今「優秀な人」を図る重要なバラメーターになっているため、英語力のある海外志望の学生さんからすると余計にタチが悪いです。私も、人事から経営陣への採用状況を報告した資料を見ますが、「内定者のTOEIC平均点○○、英語Webテスト平均点○○。昨年より○%上昇」って感じでアピールしています。それが、人事の評価となります。採用した人を希望通りの部署にどれだけ配属させたか、みたいな就活生が気になる点は一切社内で報告されません。人事からすると、事後処理扱いで、経営陣も興味ないです。実際、上司も先輩もずっと国内営業をしてきて、海外との仕事なんか全くありませんっていう超ドメスティック部署にTOEIC900点超えの新人を配属するなんていう超ミスマッチなことが起きています。

夢も希望もない話を書いてしまいましたが、これが現実です。就活生の皆さんはぜひ見極めてください。

グローバル人材=本社の無茶振りに黙って答えてくる人?

私が海外営業をしていた際、人事部門から光栄にも「グローバル人材」とラベリングされておりました。

気になったので「グローバル人材」の定義を人事部門に聞くと、「日本にいて、海外関連の仕事をしている人達」との回答。

つまり、「①日本本社で雇用されている」「②英語(外国語)を使って外国人相手に仕事をしている」人が、社内ではグローバル人材扱いとのことでした。①はみんな満たしているため、グローバル人材 or notの識別は、「英語(外国語)を使って仕事をしているかどうか」になり、英語を含む外国語能力の有無がポイントになります。なので、「グローバル人材育成=英語(他言語)の習得」となり、英会話レッスンの拡充とかTOEIC○○点取得とかが人事部門が力を入れる施策になってます。

ちなみに、海外で雇用されている外国籍の人達は、日系企業の本社からするとグローバル人材ではありません。例えば、シンガポールで雇用されているシンガポール人は英語(なんなら中国語も話せます)を使って日本やアジア各国と仕事をしていますが、残念ながらローカル人材扱いです。なぜなら、「①日本本社で雇用されている」の条件を満たさないからです。そして、ここに、グローバル人材に期待される役割を解き明かす鍵です。

実のところ、多くの日系企業におけるグローバル人材とは「①日本本社で自社の事業オペレーション・スキルに習熟したうえで、②海外にそのオペレーション・スキルを現地従業員にブーブー言われながらも粛々と移植でき、③本社からのあれやこれやの要求に現地従業員と本社との板挟みになりながらも投げ出すことなくしっかり取り組んでくれる人材」のことです。

 高度なマーケティングスキルを有する現地人材を雇用し、本社とディスカッションしながら事業をリードしていくとかができる人とかの本物のグローバル人材は全く求めてません笑

そんな人は本社からすると使い勝手悪いので、ノーサンキューです笑

 グローバル人材に憧れている方。実態はこんな感じです。就職活動で、あんまり前がかりになって熱弁しちゃうと引かれちゃて「この人実態わかってないな」と思われて不採用になっちゃうかもしれないので、気をつけてくださいね。

今でも「松下幸之助」や「本田宗一郎」が引き合いに出される日本で良いのか?

「あなたが考える名経営者は誰ですか?」

こう質問された時皆様はどなたの名前をあげるでしょうか。

孫正義稲盛和夫ホリエモン

上記の方々以外に、「松下幸之助」「本田宗一郎」「盛田昭夫」などの昭和の大経営者の名前をあげる方も多いのではないでしょうか。

これらの方々の功績は、私のような平凡なサラリーマンがとやかく言うのも憚られるようなとてもとても偉大なことです。私自身、これらの方々の自伝やエピソードを拝見し、考え方や経営理念は、今の時代にも十分通じる、いや今の時代にこそ振り返りたい偉大なものであると感じております。

一方、平成以降の名経営者の例である、「孫 正義」「稲盛和夫」「柳井 正」はいかがでしょうか。もっと、若い方達でいう「三木谷浩史」「前澤友作」「ホリエモン」はいかがでしょうか。成し遂げた偉業度の差・パーソナリティーの好き嫌いというのはもちろんあると思います。ただ、これらの方々は相対的に昭和の大経営者より格下のような扱いを受けているような感じを私は受けています。一部の方々は、メディアにイロモノ扱いされてたりします。(個人的には製造業大国ニッポンの精神がこの論調を加速させている気がします)

恐れ多いながらも、昭和の大経営者の方々は今の大学生や若手ビジネスパーソンの身近なロールモデルになりえるでしょうか。前提条件が今と違い過ぎる、彼らのサクセスストーリーは自分に置き換えて考えられるほど、親近感の沸くものでしょうか。若い方々にとっては、「松下幸之助」「本田宗一郎」「盛田昭夫」の名前は、「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」の歴史上の偉人に近いのではないかと私は感じます。

人生のロールモデルが見当たらない。なんか人生悶々としてるけど、どうしたら良いかわからない。と悩んでいる方、最近の方の自伝やサクセスストーリーを読まれてみてはいかがでしょうか。置かれている状況が自分と共通な点が比較的多いため、何か新しい気づきを得ることができると思います。

日系メーカーの若手海外営業ってこんなお仕事

U.S.CPAに合格した私ですが、世間的に大企業と呼ばれる日系メーカーで海外営業の仕事を4年間していました。「グローバル」な仕事として良く挙げられる海外営業ですが、イメージ先行な部分も多いため、私の体験をご説明したいと思います。

皆さんの海外営業のイメージはどんな感じでしょうか。以下みたいなことを想起する方が多いのではないでしょうか。

世間のイメージ:英語ペラペラ。みんな帰国子女。なんならマルチリンガル

実態:帰国子女は1割もいない。マルチリンガルは、数少ない中国人の人のみで、日本人ではいない。みんな「Weblio 英単語」「Google翻訳」のヘビーユーザー。

世間のイメージ:リモワ片手にビジネスクラスで優雅に出張。出発前は優雅にラウンジでワインを嗜む。

実態:リモワは重いし容量少ないから、サムソナイト(ソフトタイプ)のスーツケースのほうが人気。ビジネスクラス?何それ美味しいの?エコノミークラスの格安チケットしか使えません。ギリギリまでオフィスで仕事して、電車に飛び乗って、空港の免税品店で現地へのお土産を買ってると、搭乗10分前。爆買いしたお土産品担いで、搭乗口までダッシュ。そもそも、出張自体も毎月あるもんでもありません。

世間のイメージ:現地のお客さん相手に颯爽とプレゼン。バッチリ決まって、お客さん拍手。爽やかスマイルで握手しながら商談成立。

実態:日本人のペーペーにプレゼンなんか仕切らせてもらえません。現地の代理店のボスがお客さんと交渉をリード。割り当てられたパートを一生懸命英語でプレゼンするも、テンションの上がったお客さんは途中から現地語で質問してくる。「何言ってるんだろなーこの人達」と思いながら、現地の代理店の人とお客さんの激論を真剣な顔で聞いとく。やっと終わったら、お客さんから「高い、もっと値切って持ってこい。じゃないと競合と取引する」と散々言われ、代理店の人からも「日本帰って社内調整してこい。しくじるんじゃねーぞ」と脅される。

メーカーの海外ビジネスにおいて、基本的に現地のお客さんとの直接営業の形態は取りません。「山手線乗ってちょっとお客さんとこ行ってきます〜」という世界ではなく、(場所や期間にもよりますが)一回の出張で、数十万円かかります。Before コロナの時代では、お客さんとの商談は原則対面です。そう何度も何度もお客さんのところに日本から出張していたんでは、全くもって割にあいません。ですので、進出する国に自社の販売代理店や現地法人が存在し、現地のお客さんとの日々の細かいやりとりは販売代理店や現地法人が行います。但し、販売する製品の単価がよほど高額なものかつアフターケアが不要なものであったり、新規事業や新市場などの立ち上げ期などは直接販売の形態を取りますが、珍しいケースです。

日本にいる海外営業の人達の仕事は、販売代理店や現地法人にいる営業の方のサポートになります。

なので、日々、営業の方々とメールや電話会議でコミュニケーションしながら、あれせい・これせいに対応していくのがミッションになります。ちなみに、あれせい・これせいの中身は大体以下に分類できます。

・製品説明関連(あの機能ってこの理解で合ってるー?とか製品のプレゼン資料送ってーとかの問い合わせ対応)

・製品見積関連(見積書作ったり、複雑な仕様の場合、現地の営業の方と自社の技術陣の間に入って仲介役したり)

・製品出荷関連(注文書を社内システムで手配したり、現地と納期調整して工場に出荷指示出したり、輸出のための船積書類作ったり)

・お客さん対応(販売代理店や現地法人ではなく、製品を実際に買ってくれるお客さんのことです。お客さんがたまに日本に来たりすると、ツアーコンダクターとして、自社工場の見学や観光名所案内、会食のアレンジをします)

これが、海外営業です。海外営業に憧れている方は多いのですが、かなーり地味な仕事です。笑 でも、英語力の向上とか臨機応変に対応する力はとても磨かれます。海外営業を目指されている人のご参考になれば幸いです。